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工務店の作業場
by 草島すなお
中田さんの山から伐り出したスギのうち2番目に大きい木からこの大きな梁を採った。
2004年(平成16年)8月21日、建前を目前に控え、息子を連れて工務店の作業場を訪れた。人工乾燥するフローリングなど板材以外の材料は、大工さんが手刻みしながら、天然乾燥していた。
最近は、作業場を使わない大工さんが少なくないらしい。プレカットといって、製材された木材はプレカット工場で機械によって仕口加工され、そこから直接建築現場へ運び込まれて大工さんが組み立てる。今では、建前の日に初めて木と対面する大工さんも珍しくないという。
こうした建物には、狂わない木材が求められる。「大工さんは、木の癖を見て適材適所に木を使う。」という話を以前はよく耳にしたものだが、プレカット加工ではそういった場面は少なく、使われる木材も無垢材ではなく、板を重ね合わせた狂いにくい集成材が好まれる傾向にある。
「昔は、木を刻みながら乾燥させていた。」の言葉どおり、正保さんの作業場には大工さんの手加工によって仕上げられた住宅部材が所狭しと置かれていた。これらは、それこそ、大工さんが1本1本の木の癖を吟味しながら適材適所にその使い道を決めた上で、数ヶ月間を掛けて、丹誠込めて刻んでくれたものだ。「これはあの1番大きなスギの木の根元の部分から採った板や。」「この太い梁は2番目に大きいスギの木や。」「この通し柱は、あそこに立っていたタテヤマスギや。」と、出番を待つ部材を見ながら中田さんのスギ林に思いを馳せた。材料の準備はほとんど整ったようである。いよいよ建前だ。
正保さんの作業場に所狭しと置かれた様々な木材
仕口加工された桁(使われる場所が判るように位置番号がふられている。)
太鼓挽きされた2階の梁
1番大きなスギの木の根本部分を板に挽いた。(これが家の様々なところに活かされていく。)
通しはしら
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